2002年 カバヤより発売
当時価格200円 中国製
【ビッグワンガム・CM】
【ビッグワンガムとは?】
ビッグワンガムは1978年よりカバヤ食品(1946〜)からリリースされた実在する乗り物をベースに簡易プラキット化された同企業を代表していた食玩シリーズで、以前に発売されたエフワンガムが源流になっているようです。はじめは100円という低価格ですがスケールモデルと同等の精密な造形で知られ食玩プラモデルの黎明的な存在としてその名を知られるブランドになりました。スケールモデルといえば価格や組み立ての難しさから当時は敷居の高いジャンルでしたが、ビッグワンガムは軟質プラ成型ながら低価格かつ簡易的な構造で敷居を高くした事によって当時の児童層から大人マニアに至るまで魅了し20年近くもの長い展開を広げていました。しかしながら90年代後半から2000年代初頭に至るまで食玩の主流が彩色済みの完成品に移る中で時代の流れに取り残される形で需要が減ってしまい、今から20年以上前の2002年に人気のラインナップを集めて金型を新造して復刻版として売り出しましたが売上は芳しくなかったようで2弾で展開は終了、ビッグワンガムの系譜は以降完全に途絶えてしまいました。しかしながらその血脈はミクロマンガム、ゾイドガム、トランスフォーマーガム、グリッドマンガム、ブレイブガム…と後続の傑作カバヤ系プラキットに受け継がれ、マニアを唸らせ今もなお語られるクオリティの商品を多数排出してきました。現在カバヤの組み立てキット展開はオハヨーとの吸収合併によってあちらの経営陣の意向か不明ですが食玩部門は大幅に縮小され完全に途絶えています。が、筆者はいつの日にか再びカバヤがかつての輝きを取り戻し、過去の名作を受け継いだ商品を生み出してくれる事を信じています…
今回紹介するのは復刻版1弾の「戦艦大和」日本人では誰もが知る旧軍を代表する最大クラスの戦艦です。言うまでもなく「宇宙戦艦ヤマト」の元ネタで昭和期に放送されたアニメはなんと本艦を引き上げて改装したという恐ろしい設定が…(笑)未来のテクノロジー恐るべし
パッケージ
ランナー、説明書
戦艦大和
全長20センチ位で単色プラモデルですがそのディテールと精密感が圧倒的です!
【大和(戦艦)解説】
第二次世界大戦時に旧日本軍が建造した超弩級戦艦で当時の戦艦としては世界最大級の大きさを誇り、同型艦に武蔵、信濃などが存在する。本艦は米国に比べて資源的に不利な大日本帝國の事情から量より質を重視し、史上最大の46センチ砲を搭載。敵艦の射程外から大威力の砲弾を打ち込み制圧するのが主な方針であり徹底的に存在を秘匿され呉市にて建造された。名実ともに世界最強の戦艦として世に出た戦艦大和は艦隊戦で無類の強さを誇るはずだった…が、時代は既に空母から発進した航空機による機動力重視の戦法に移行しており、国家予算の3%を注ぎ込んで建造された戦艦大和の活躍の場はなかった。最終的には米国の沖縄上陸を受け特効同然の出撃を与儀なくされるが、坊ノ岬沖海戦にて待ち構えていた米軍艦載機による徹底した波状爆撃を受けろくな戦果も挙げられないまま轟沈。戦艦大和は撃沈から80年以上経過した今もなお少しずつ朽ちながら長崎県南部の海底で眠っている。
上面からみるとその圧倒的な密度感に驚きます。大和を見たアメリカ軍はこんな光景を目の当たりにしたのでしょうか?
ハリネズミのように設置された砲塔が圧巻です。アンテナや艦橋などもサイズゆえ造型が甘いですが作り込まれています
更にギミックがあり船体後部のレバーを引くと3つの砲塔が左右に旋回します。これはスゴイ!
かなり昔のプラモデルながらその精密感はさすがとしかいえません!戦艦大和は将官クラスにも閲覧が許せないなど呉市にて徹底した秘匿され建造されました。アニメ映画「この世界の片隅に」にも登場しています。今の政府がつくったら図面ごと国外に流失しますね…こんなんが海底で今もなお眠っている現実が凄いw