1989年 タカラ(現タカラトミー)より発売
当時価格4950円 日本製
スターセイバーに新たな力を与える勝利の獅子
「トランスフォーマーV」は1989年に放送された東映製作和製TFの実質的な一区切りの作品で商品展開や作風から翌年の「勇者エクスカイザー」に多大な影響を与えた事から、実質的には勇者シリーズ0作目とも呼ばれる事もあり、TFの中でも独自のポジションを築いている作品でしょう。本作はサイバトロン、デストロン共に変形合体する商品が多く海外では知名度に劣る和製作品ながらも近年ではCFでビクトリーセイバー、デスザラス。リデコでギャラクシーシャトル、一般でダイノキングなど商品展開的には優遇されていると思います。放送時にもスターセイバーが50万個販売したとも言われ、同時期のターボロボも戦隊ロボでトップクラスのセールスを誇ったとされる事から当時の日本がいかに景気が良かったかうかがえると思います。もしかしたら、最近の展開にも前述の好調ぶりが影響しているのかもしれませんね…
ビーストモード
後の勇者シリーズで似たようなポジションのガ・オーンやレオンカイザーと比べても比較的兵器色の強いデザイン。巨大なウイングと大ぶりな武装がカッコいいです
スターセイバーの最終仕上げが大御所メカデザイナー・大河原邦男氏であることはよく知られていますが、このビクトリーレオにもそのエッセンスを感じ取ることが出来ます
どの角度から見ても強そうなデザインは素直にカッコいいですね
頭部。勇者シリーズというよりはほぼ同時期のライブマンのランドライオンに似たデザイン
顎が開きます。細かい牙の造形がいい感じ
正面から見るとつぶらな瞳がカワイイw
ライオンモードの頭部にロボットモードのフェイスが隠されていますが、ガ・オーンやレオンカイザーと違って下から見えないようにカバーで隠されています
脚部のディテールも細かいです
武器のVロックキャノンと、Vロックライフル
Vロックキャノンはかなり大きくコアクラスと並べるといかに巨大なサイズかわかります
トランスフォーマーガム(新)と
ビークルモード
ジェット機というかさながら重爆撃機といった様相の形態。スターセイバーとの合体前提の姿のせいか見た目はやや手抜き気味
こんな風体ですがちゃんと車輪が4点用意されコロ走行可能
TFガム版と
ロボットモード
最近のTFに慣れているとこのサイズに驚きます。頭部が大きいため寸胴に見えますがフェイス部は小顔です。胸の白いパーツがビークルモード時のランディングギアが内蔵されています
シールは貼られていないですが、むしろアニメのイメージに近づきました
各所にロック機能が存在しCF版よりカッチリした作りになっています。構造が違うので一概に比較はできないんですが翌年のドラゴンカイザーより堅牢な仕組みになっていると思いました
自分が入手した個体は白プラの変色もなく綺麗でした。35年も前のトイですがこれは凄い
フェイス部。のちの勇者シリーズにも繋がる造形、CFのほうがアニメ版に近いか?
ライオンの牙をアンテナに見立てるパーツ配置が見事です
胸には輝くメッキパーツ。使われている箇所はここだけですが年代物の割に綺麗で嬉しい!
可動は主に腕部と肘のみ。側面にVロックキャノンを装備させることが出来ます
Vロックライフルを腕部に装備させることも可能
新トランスフォーマーガム版、コアクラスと。コマンダークラスを超える巨体ということがわかるサイズ感
【総評】
オリジナル版のビクトリーレオは十年近く探し回りましたがなかなか状態のいいものに巡り合われず諦めかけていたところ、シール未張、ミサイル欠品ですが状態の良いものをなかなか手軽な価格で購入することが出来たので今回の記事作成に繋がりました。ビクトリーレオのレビューといえば検索してもトップに来るのがCFやトランスフォーマーガム、ロボマス版ばかりでオリジナル版のレビューがあまりヒットせず参考にするのも苦労しました。学生時代にとあるレビューサイトで見かけて衝撃を受けたデザインでしたがそのサイトも今は閉鎖されているのか見つからず時間の流れを感じてしまいました…