2012年 タカラトミーより発売
当時価格6380円 中国製
パッケージ
MPカーロボットシリーズの始祖にして以降のマスターピースシリーズの方向性をも定めたランボル。パッケージもコンパクトにまとめられ従来のTFファン以外に幅広い層に手に取ってもらうような工夫が見て取れます
マスターピースシリーズと言えばトランスフォーマーの誇る最高ブランドであり、タカラトミーの技術力を推し量るステータスと呼んでも差し支えないラインナップ郡です。しかし初期は難産というか迷走気味にあり、ブランド自体が安定するのはコンボイver2.0…MP‐10の登場を待つことになります。こちらも今見るとクセがあるものの変形もそこまで難しい工程を組み込まず、構造も扱いやすかった為かユーザーから幅広い支持を得てこの辺りでマスターピースブランドが安定したように思えます。
そして、次にタカラトミーが送り出したのがMP‐12こと今回紹介レビューするランボルになります
当時から購入していたため箱がけっこう傷んでいます。実は初めて手にしたマスターピースだったり…w
ちなみにカウンタックの命名エピソードは意外な単語が由来になっており面白いので気になった方は調べてみるのもいいかと思います
箱裏にはランボルと元になったランボルギーニカウンタックの簡易的な説明が記載されています
内容、付属品
ブリスターで蓋がしてあります。右にあるのはAmazon予約特典のメッキ版パイルドライバー
箱をコンパクトに収める都合上、ビークルモードで収められています
説明書の表面はフルカラー仕様でアニメの画像も使われています。現在のMPにも通じた内容ですね
テックスペックカードが付属
ビークルモード
赤く直線的なラインが美しいランボルギーニ・カウンタックLP500Sの車体が忠実に造形されています。ライセンスを取得しているためランボルギーニ社の監修も入っています
側面。分割線が目立ちますがMPカーロボ初期のラインナップゆえ仕方ないか
カウンタック特有の直線的な形状が目を引く後部。リアウイングのシャープな形状もバッチリ再現
テールランプは塗装で塗り分けられています
フロント。正面にサイバトロンマークがプリントされ見えにくいですがランボルギーニ社のエンブレムも再現
ランボルギーニ特有の独特な形状をしたホイールも細かく造型。タイヤはプラ製です
ヘッドライトはクリアパーツの裏側にシルバーが塗られています。流石にサンストリーカー型のような開閉ギミックはなし
ウインドウはスモークグレーのクリアパーツで薄っすらと内部が透けて見えます
天面に武器を取付けることが出来ます
トランスフォーム!
割と外観が精密なカーモデルでしたが、変形は意外とシンプル。パネルで箱をたたむように脚部を構成する工程はMP、メインライン問わず以降のTFでも採用された機構です
ロボットモード
直線的なビークルモードからガッチリとした箱体系のロボットに、当時はこのフォルムの美しさに感動したものです
仕方ないんですが白い成型色に変色が…一時期紫外線に当てていたのがいけなかったか?
やはり足回りにまだまだカウンタックの外装の名残が伺えます
頭部。造型はいい感じですがまだアニメ再現路線に舵を取っていなかったためか試行錯誤しているのが伺えます
脚部はカウンタックの後部がパネル上に展開し裏返り箱を形成するようにして変形します。今だとTF的に珍しくありませんが当時は革新的でした
側面から見ると空洞がありますが、今の基準で作ったらパネルが開いて蓋になる機能が搭載されていたと思います。初期アイテムゆえの粗削り感が…
手首が開き、回転可動します
付属品。ミサイルランチャー、フレアーガン、パイルドライバーが付属
ミサイルランチャーが明らかに変色している…MP+版は綺麗なままだったんですがねぇ
フレアーガンは手に持たせることが出来ます
パイルドライバーは手首を収納した状態で取り付けます
Amazon予約特典版は形状が変更され銀メッキ仕様に
ポージング
上半身はそれなりに動きますが下半身は現在の基準で見ると足首周りの可動が外装に干渉しやや厳しい感じ。まぁ13年前のマスターピースですからねぇ…
【総評】
今の目で見ると可動や外装の処理など厳しい面はありますが、変形は現在のMPより工程は少なく扱いやすくガワの畳み方などメインラインにも大きく影響を与えただけあってか傑作としてその魅力が衰える事はない歴史に残る名作トイだと思います。さてランボルはミッシングリンクシリーズに出るのかどうか…?
マスターピースカーロボットシリーズリンク