レビュー212　飛行要塞　デスギャリガン

1995年　タカラ（現タカラトミー）より発売

当時価格3980円 タイ製

【概要】

勇者シリーズでは初代エクスカイザーのダイノガイストを始めとして敵キャラクターの玩具も少数ながら発売されていました…が、谷田部監督の発言などを聞くにあまり売上的に芳しくなかったらしく純粋な敵キャラクターの新規金型での玩具はドライアスを最後に途絶えてしまいました（セブンチェンジャーは後半に味方化）。以降マイトガインでは飛龍、轟龍が発売されたものの「トランスフォーマーZ」のソニックボンバー、ダイアトラスのリカラーで流用にとどまり、シリーズ6作目ゴルドランのデスギャリガンで敵ロボの系譜は途絶えてしまいます。それすらもスカイギャリーのリカラー品で若干の仕様変更はあるものの新規造形でなかったのは残念な感が否めませんでした。ちなみに当初はメガザラックを流用したザゾリガンが発売予定だったようです

パッケージ

正面。箱はややボロボロです

天面

側面

裏面

内容。未開封新品を購入したのでピッカピカ！

シール、説明書など

コンテナトラック、銃、タラップ、エンジンブロック、カスタムギア、ミサイルギアが付属

ロボットモード

作中では数百メートルもの大きさで描かれた超巨大ロボットですが実際はリーダークラス程度のサイズ。まぁ、デスザウラー同様アニメと同じ大きさで出すわけにはいかないか

足が繋がったまんまの懐かしいスタイル近年ではサイレンビルダーやジュウオウキングに近い感じ

まぁ、見た通りまんま赤いスカイギャリーとなっております

頭部。なかなかイケメン…ですが作中の作画には似ていません

作中では額のハッチが開いてバルカン砲で改心したワルターを迎撃していました

【機体解説】
ワルザック共和国が製造した巨大戦艦から変形可能なロボット兵器
当初は物語序盤に退場したザゾリガンの後に登場したワルター・ワルザックの母艦で設計には同艦の改造を踏まえたとある機構の搭載にワルターの意向が大いに関わっているとされる
長らくワルザック共和国の戦闘母艦として運用されていたが物語中盤にてワルターの度重なる失敗から父の指令を受けた弟シリアスによって放逐された後に人型としての形態を披露した（その機能を知ったシリアスは兄の置き土産と評している）
当初はレジェンドラの勇者達を全く寄せ付けない強さを誇り、山脈を蒸発させる胸部からのビーム兵器や巨体を活かしたパワーでゴルドラン、レオンカイザーを圧倒。反旗を翻したワルターのリバイバロンをロケットパンチで月に放逐するなど圧倒的な強さを見せたが、レジェンドラのパワーで初合体を果たしたグレートゴルドランにゴールデンアローの一撃にて撃破された
後にシリアス艦隊による超巨大戦艦シュヴァンシュタインの随伴艦として5艦が量産されレジェンドラの旅路に向かった勇者達を追うことになる
これらの艦はシリアスによって追加改造が施されたのか、ほぼ無人での運用が可能となり戦艦、ロボットに続く第3の形態「プラネットデストロイヤー」を獲得。3艦連携により惑星を破壊する対惑星兵器としての機能を披露するが、ミラクルギャラクテッカバスターにより3艦とも消失
後の勇者達との戦闘でロボット形態に変形し応戦した1艦も撃破され、さらにシリアスは母艦シュヴァンシュタインをも失ってしまう

そして最後に残った1艦は父に見捨てられ全てを失い自暴自棄となったシリアスにより周囲の残骸を取り込み再生能力を獲得した「サイバーデスギャリガン」へと変貌。レジェンドラ王の差し金もあり最後の試練としてゴルドラン一行に立ちはだかる事になるのだが…　
後にワルザック兄弟の父のトレジャー・ワルザック率いる超巨大母艦「マーチャン・ダイジング」の周囲で護衛艦として大量生産された無数のデスギャリガンの姿が確認された

銃を装備できます。作中では未使用

背面にエンジンブロックを取り付けられます

胸にはワルザック共和国のマークが

ゴルドランチョコのグレートゴルドランと。作中だともっと巨大に描かれていたデスギャリガンですがイメージを掴むにはちょうどいいかと

戦艦形態

ほぼ作中だとこの形態でした。ザゾリガンの後継艦らしくスマートな姿に。まぁあっちは建造の際にワルターがデザインに口出ししてそう（笑）

ザゾリガンが発売されていた場合どうなっていたんだろう？作中の役割はあまり変わらなかったと思いますが

この形態から付属品との連動が増えてきます

コンテナことマイクロトレーラー。転がし走行はできませんが3つ付属します。スカイギャリーのものとくらべてスプリングギミックが削除されている様子

カスタムギアはゴム製で2体付属。造型はなかなかレベルが高い

後述するミサイルギアと比べて登場頻度は高かったです

ミサイルギア。元マイクロTFでスカイギャリーにも付属していました。ちなみにアニメにも登場しましたが一度きりという扱いの悪さ…

ミサイルタンクモードに変形

ゴルドランチョコと比べるとこんな感じ

2体ともコンテナに収納可能

3連結してデスギャリガンに搭載可能！

ワルザック共和国の兵器を輸送せよ！

基地モード

ヘッドマスター〜ゾーン期のTFにお馴染みの基地モード。アニメでもやや形状がアレンジされ惑星破壊兵器プラネットデストロイヤーとして運用されました

タラップは完全余剰ですがそれ以外のパーツは戦艦形態に組み込むことが出来ます

ロボットモードが逆立ちしただけなんですがちゃんと基地モードに見えるのは流石

ミサイルギア、カスタムギアを絡ませることが出来ます

勇者達を迎撃して、レジェンドラを目指せ！

【総評】

実はこのトイが手に入ったのは割と最近だったりします。ゴルドランの変形トイはすべて保有しているのですが、色替え流用と繋がった脚に魅力を感じず長年控えていたのですが、実質的に勇者シリーズ最後の敵メカということもあり、抑えておこうかなと思いサーチしていたのですが定価以下で投げられた頃と違い倍以上にまで相場が高騰していたことに加え、状態の良いものがなかなか手に入らず時間がかかってしまいました。さて、肝心の遊び心地はと言うと新ダイアクロンにも触れていたこともあってか近年では心境も変わりロボット、戦艦、基地の3形態も楽しむことが出来たのでなかなかプレイバリューの高い商品だと思います