2024年 バンダイより発売
価格1320円 日本製
プラモデルはここまで進化した。
パッケージ
元祖1/144ガンダムのパッケージを意識したような構図です
ランナー類
ランナーは全部で4枚ですが大ランナーに換算すると2枚程度のボリューム
ガンダム
旧1/144ガンダムの造型そのまま色分けの追加と、合わせ目の減少などに力を入れたいわば新規金型による「新フォーマットの旧キット」というこれまでにないコンセプトを生み出したガンプラ
1/144スケールに絞っても、スタイリッシュな元祖HGが登場してから既に30年以上の時間が経過しており、一周して新鮮に感じるスタイルです
旧キット版はダポピンによる組み立てが定着しておらず接着剤の使用が必須だったらしいのですが、本品はEG等と同じようにサクッと組み立てることが出来ます
流石に完全に合わせ目を消すことは出来なかったようでふくらはぎ後部、胴体側面、頭頂部トサカ部分などごく一部に合わせ目がでてしまいますが、後ハメを考慮した構成になっており接着後の組付けも考えると加工しやすい設計になっていると思います
こうして本体をぐるりと一周して見てみますと、レトロソフビフィギュアみたいな印象を受けます。元祖1/144キットのようにホワイトの成型色が緑がかったものというのも関係しているからでしょうか?
頭部。新規金型ですが元祖1/144キットを踏襲した造型で色分けもほぼ完璧
地味に首のグレーも色分け
ひさしの方はデザインをいかした分割
胴体部の色分けも細かく、フロントアーマーのVマークも別パーツに
拳の形もかなり懐かしい形状に、80年代の戦隊ミニプラかな?
バックパックは下部バーニアの造型が省略されています
足裏。ここまで真っ平らだと潔い(笑)
武器類
ビームライフル、ビームサーベルはワンパーツ成型。シールドは色分け
控えめながらモールドも造形されています
ビームライフル、ビームサーベルは拳の穴に挿すだけで装備可能
元祖1/144キットの形状を踏襲したビームサーベル。ビーム部分のピンクは自分で塗り分ける必要があります
もう一本のサーベルには他製品から汎用のビーム刃を取り付けられます
フル装備。こうなるとバズーカやハンマーも欲しくなる…
EGガンダムと比較
2体ともアレンジの方向性が違って面白い
ポージング
腕部付け根、手首、足首はボールジョイント可動で他は丸軸による関節になります
スタンド穴がないのが微妙に不便です…
【総評】
元祖1/144キットが発売されて既に半世紀もの時間が経ちましたが、造型そのままに色分け、組み立てやすさにおいて最新の技術を盛り込んでリメイクしたガンプラの歴史を堪能しながら遊べるキットに仕上がっております。しかし、ガンプラにしては価格がやや高めなのと可動については当時よりマシになった程度で最近のハイクオリティなプラモデルに慣れていると面食らう点があるかもしれません。しかしながら過去の製品をそのままブラッシュアップしてリメイクするチャレンジは面白く他の旧作キットでもやってほしい試みだと思いました。