2024年 グッドスマイルカンパニーより発売
価格8700円 中国製
エルドランシリーズ幻の四作目の主役メカが四半世紀の時を超え、変形合体機構を備え登場‼
パッケージ
ランナー
材質は基本的にABSですが、強度が必要な部品はPOM製の模様…この方式はSMPなんかでも採用してほしいんですがねェ…
ランナーの数は非常に多いです。ガンバルガーのように組み立てパーツが存在します
【完全勝利ダイテイオーとは?】
エルドランシリーズ10周年時(2001年)にイベント用にPVのみが制作された幻の4作目で「桃太郎」をモチーフにしている。PV内ではライジンオー、ガンバルガー、ゴウザウラーのメンバーと共闘し新たな敵オニガッシマーを迎え撃つ様子がアニメーションとして描かれた。TVアニメ化も視野に入れた企画だったが当時はエルドランシリーズを制作したサンライズが既にバンダイグループ傘下になったことなどにより実現はしなかったがPV自体はライジンオーとガンバルガーのDVD-BOX購入応募者特典としてパッケージ化された。当時はBGMのみでボイスはなかったが、後にエルドランシリーズBlu-rayBOX全作の購入特典としてリマスター版に3部作オリジナルキャストによる音声収録が行われた。雑誌展開の小説形式で2000〜2002年電撃ホビーマガジンにて連載
テイオー
猿をモチーフにした人型ロボットですが、色、意匠的には西遊記の孫悟空の要素も入っていると思います。ライジンオーの剣王を意識したデザイン
頭部。彩色されておりますが、合体前の状態で目の彩色があるのはこちらのみ
背面にスタンド用の穴があります。これはダイテイオーと兼用
武器のテイオー剣を持たせることが出来ます
各部が可動、頭部、足首はボールジョイント、上腕と太ももにロール軸あり
以上のパーツ以外は使用しないためテイオーは合体時にかなりの部分が差し替えになります。ライジンオーの剣王を逆立ちさせたような変形になりPVでは腕部がダイテイオーの太ももに変化するのですが流石に太さが足りなかったようです
リクオー
犬をモチーフにしたメカですがどことなく沖縄のシーサーの意匠も感じます。オマージュ元は獣王
顎が開閉。動物モチーフメカにはおなじみのギミック
四脚と首が可動します。足首はボールジョイントではないので自由度は低め
底面にスタンド用の穴あり
ダイテイオー合体時には両脚や尻尾、カバーが余剰に
クウオー
鳳王をオマージュしたかのようなメカ。キジモチーフですが珍しいセレクト。キジ…雉…雉野?
細かい造形ですが嘴は開閉します
脚が二軸で可動します
クウオーはスタンド穴が設けられた底面カバーパーツ以外はほぼそのまま使用します
ダイテイオー用合体パーツ
ほぼテイオーに組み込む構成となっています
3体のメカが勝利合体!
ダイテイオー
ライジンオーを赤基調にして装飾を変えたイメージのデザイン。本商品は当然新規設計の金型によるものですが、どことなくライジンオーと共通したシルエットが感じられます
ダイテイオーとして変形合体が再現された商品は2024年現在ではこのMODEROID版が唯一となりますが、非公式で2000年代にガレージキットが出た模様。詳細はわかりませんがライジンオーに組み込んで改造する内容だったようです
胴体を見ると逆立ちしたテイオーに各種パーツが取り付けられた設計なのがわかります…が本商品では該当ロボの担当箇所はかなり差し替えパーツに置き換えられています
リクオーは脚部を構成。やはり獣王のコンセプトを引き継いでいることがわかります
頭部。目の部分が兜の色に紛れ角飾りの形状のせいかかなりツリ目に見えてしまう感じに
胸のクリアパーツの裏側はシルバーで塗装されています
クウオーの巨大でカラフルな翼が目を引きます。青が使用されている箇所はここのみですがいいアクセントになっているのではないでしょうか?
胴体部はほぼ差し替えですが、腕部は一軸接続で引き出し気候などはありません
テイオーの胸部がベースとなった腰部。脚の引き出し機能はあるもののフロントアーマーとして展開可動はないため動きが制限されています
平手。ワンパーツ成型のためか掌部分は肉抜きが目立ちます。これ見てガンバルガーとかと流用してるのかなぁと思いました(ライジンオーは組み立て途中)
ダイテイソード
ダイテイソードはリクオーの頭部を使い刀身を取り付ける形で再現。刀身の黄色の挿し色は省略されシール処理に。柄は見栄え用のパーツも存在し好みで選択できます
ダイテイシールド
クウオーの尾がそのまま使われます。差し色のレッドはシール処理で本来中央部にクリアパーツを取り付けますが一度取り付けると外すのが困難な形状のため今回は組み付けていません
ポージング
【総評】
エルドランシリーズ幻の四作品目の主人公ロボにして発の変形合体ギミックを備えた立体化になりますが、多くのパーツが差し替えになり特にコアロボにあたるテイオーは脚部と腰部しか使用しないという思い切りぶりですが、その甲斐あってかダイテイオーのスタイルは良好だと思います。人によっては評価が分かれるモデルでしょうが今回は変形にこだわらず両形態の再現に踏み切った決断は評価したいです。次に立体化される機会は…あるのかなぁ?